松本市美術館で「世界の絵本大集合」−ちひろ美術館コレクション155点を展示 /長野

松本市美術館(松本市中央4)で現在、「ちひろ美術館コレクション 世界の絵本大集合」が行われている。

同展は、ちひろ美術館(東京都練馬区)、安曇野ちひろ美術館(北安曇郡松川村)が収蔵する約2万6,500点という世界最大級の絵本原画コレクションから厳選した24カ国76人の作家の82作品・155点を展示する。

会場には「いないいないばあ」(瀬川康男、1967年)や「となりのせきのますだくん」(武田美穂、1991年)などおなじみの日本の絵本や、「はらぺこあおむし」(エリック・カール、アメリカ、1999年)、「てぶくろ」(エフゲーニー・ラチョフ、ロシア、1950年)など、色彩などに各国の特徴を感じさせるものが並ぶ。実際に絵本を手に取って読むことができるスペースも数カ所設け、子どもが見やすいように踏み台も用意する。

24日には、絵本作家の西巻茅子さんが記念講演会を行った。「西巻さんに聞きたいことがたくさんあって、控え室でもずっと話し続けてしまった(笑)」と、聞き手を担当した安曇野ちひろ美術館副館長の竹迫祐子さん。西巻さんが絵本作家になるきっかけから、影響された作家、ベストセラーとなった「わたしのワンピース」(1969年)ができるまでなどを語った。「絵本は活字(ストーリー)があって、そこに絵が付いてくるという概念があったが、わたしは絵が付属品ではない絵本を作りたかった」と西巻さん。40年近い作家生活を振り返り「社会も変化し、子どもに絵本を見せたいという人が増えてきたが、『なぜ読んであげるのが良いのか』までは考えてない。読ませて安心するのではなく、子どもはどうして絵本が好きなのかを考えてみてほしい」と話した。

今後も、ワークショップや映画会、ギャラリートークなどを予定。館内施設を対象にしたスタンプラリーや、同館入口から会場出口まで「もしもしおでんわ」(いわさきひちろ、1970年)に登場する女の子、アヒル、お日さまの足跡を付けるなど、さまざまな企画も行っている。「子どもも大人も一緒に楽しんでもらえれば」と同館学芸員の渋田見彰さんは話す。


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