<秘境駅>JRヒット「へんぴさ」売り 探訪ツアーや農作業

人里離れた山奥などにあり、鉄道以外で到達するのが難しい「秘境駅」が人気を集めている。紹介した愛好家のホームページなどが火付け役となり、JR東海が今年5月の大型連休に企画した探訪ツアーはたちまち完売した。JR四国の秘境駅では農作業もあわせたツアーを企画、町おこしにつなげようとしている。関係者は「何もないことが癒やしになっているようだ。ローカル線や地域の活性化にも一役買っている」と指摘する。

秘境駅は古い木造駅舎に趣があったり、絶壁に張り付くように建っていたりする。普段はひっそりとしたホームが今年、多くの人でにぎわっている。天竜川をのぞみながら険しい渓谷を走るJR飯田線の六つの秘境駅を巡るツアーの参加者だ。

飯田線の担当社員らが「ローカル線をもり立てたい」と企画。当初は5月の大型連休のみの限定企画だったが、申し込みが相次ぎ、定員175人はすぐいっぱいに。6、7月に追加のツアーを組み、8月からは休日限定の臨時急行列車「飯田線秘境駅号」の運行を始めた。中高年の夫婦や子ども連れの家族が参加し、停車時間に周辺を散策するなどして楽しむという。

企画担当者は「鉄道ファンばかりかと思っていたが、意外に幅広い層から支持された。在来線の輸送状況が厳しい中、へんぴな点を強調する逆転の発想で観光の素材にできた」と話す。

白馬・安曇野の観光スポット6 関電トンネルトロリーバスなど

穂高神社(長野県安曇野市穂高6079)
平安時代初期から国史に登場する古社。本殿・拝殿が立つ境内は深閑とした杉木立に囲まれ、荘厳な雰囲気が漂う。祭神は古代北九州で栄え、7世紀ころ安曇野に移り住んだといわれる安曇族の祖神の穂高見命[ほたかみのみこと]。9月26・27日の御船[おふね]祭には、安曇族ゆかりの穂高人形を飾った船形の山車(御船)で賑わう。隣接の御船会館(料金:300円、9時〜16時30分、無休)には実物大の御船を展示。奥宮は上高地明神池湖畔の穂高神社奥社。

仏崎観音寺(長野県大町市常盤6966)
大町市の郊外、蓮華大橋近くの山側の森に位置する古刹。長い参道の両側には約100体の石仏が点在。本堂は安曇平誕生の泉小太郎[いずみこたろう]伝説を秘めた洞穴の山を背にしており、別名、窟観音[いわやかんのん]とも呼ばれている。飼馬息災の霊験があるとされ、奉納草競馬が行われていたが、現在は5月下旬に観音橋近くの馬場で観光草競馬として催されている。

堀金歴史民俗資料館(長野県安曇野市堀金烏川2753-1)
養蚕や農耕、商売、生活用具などを通して堀金地区の歴史や生活の知恵を紹介する資料館。養蚕と製糸関係の資料が多く、特に、ガラ紡機と、その考案者臥雲辰致[がうんたっち]の資料は必見。入館は隣接の公民館窓口で。所要30分。

本陣等々力家(長野県安曇野市穂高等々力2945)
等々力家は室町時代から地方豪族仁科[にしな]氏に仕えた旧家。屋敷構えは長屋門に書院、庭園で、江戸中期の造作。穂高駅東に広がる一帯は江戸時代、松本藩主の狩猟場で、鮭や鴨狩りの際に本陣、殿様の休憩所として等々力家が使われた。桃山期の流れをくむ須弥山[しゅみせん]石組の庭園が見もの。所要20分。

前山百体観音(長野県北安曇郡小谷村栂池高原)
千国街道沿いの親の原には木々に包まれて百体(現在は88体)の観音像がある。江戸時代、伊那高遠の石工の作といわれ、西国三十三カ所、坂東三十三カ所、秩父三十四カ所の礼所を合わせ百として観音礼所巡りができるように彫られたものという。

ラフォーレ白馬美術館(長野県北安曇郡白馬村北城みそら野2965)
色彩の魔術師と呼ばれたマルク・シャガールの作品約600点を収蔵。幻想的で詩情豊かなリトグラフ作品を常時100点以上を公開。彼の生涯をスライドで紹介する映像コーナーもある。春から秋にクラシックコンサートも開催。所要50分。

霊松寺(長野県大町市山田町6665)
市東部の山間にある曹洞宗の古刹。1404年(応永11)、仁科氏の祈願寺として開基。江戸時代に震災で全焼し、幕末に再建。庫裡の古木の桁組みに往時の姿が偲ばれる。山門は1852年(嘉永5)に建てられたもので、長野県宝に指定。山門前には八徳水と呼ばれる名水が湧く。境内のオハツキイチョウ(市天然記念物)は、子宝のお守りとしてその珍しい葉を持ち帰る人が多い。

碌山美術館(長野県安曇野市穂高5095-1)
ロダンの彫刻に強い影響を受け、躍動感あふれる作風により日本近代彫刻の扉を開いた荻原守衛[もりえ](碌山)の、『女』『文覚』など代表的な彫刻や絵画を収蔵する美術館。交友のあった高村光太郎、戸張孤雁[とばりごがん]、中原悌二郎[ていじろう]の作品も展示。キリスト教精神に生き、30歳で夭折した碌山を忍び、1958年(昭和33)に建設された本館は教会風のレンガ造り。庭の木立とあわせ、安曇野の象徴的風景として知られる。所要40分。

あづみ野ガラス工房(長野県安曇野市豊科南穂高5076-17)
旧豊科町と多摩美術大学の協力で生まれた、ガラス工芸作家を目指す卒業生の工房。制作工程見学のほか、中学生以上なら吹きガラスの制作体験を受け付けている。一輪ざしなどが作れる20分体験コース3150円(当日受付)。

アルプガーデン(長野県安曇野市穂高有明橋爪5039-1)
北アルプスを望む田園地帯にある、温泉熱を利用したハイテク農場。ベンケイソウ科の多肉植物・カランコエの育種で知られる園芸家・小林功氏の経営で、シクラメンやベゴニアのほか農園オリジナルの品種も栽培。回転式の花卉育成プラントと熱帯雨林植物園が見学できる。展示即売所では彩り豊かな季節の鉢花を購入可。多肉植物を使ったタペストリー作り(1000円、所要30分)も人気だ。

扇沢[立山黒部アルペンルート](長野県大町市扇沢)
標高1433m、後立山連峰に囲まれた篭川沿いの扇沢が、立山黒部アルペンルートの長野県側の入口。ターミナルには、2階にトロリーバスの乗り場があるほか、レストラン、売店がある。また、駅前には扇沢総合案内センターもある。

関電トンネルトロリーバス[立山黒部アルペンルート](長野県大町市・富山県立山町)
立山黒部アルペンルート内の扇沢から黒部ダムまで、標高2678mの赤沢岳の直下を、6.1kmの関電トンネルが貫通している。トンネル内は最大勾配13度、平均でも10度という急勾配で、架線から送られてくる電気を動力源として走る、排気ガスなしのトロリーバスが長野・富山県境を越えて16分で走る。

大王わさび農場(長野県安曇野市穂高1692)
15万平方mの広大な敷地に1日12万トンもの湧水をたたえるワサビ農場。湧水は環境庁の「日本名水百選」に認定されている。黒澤明監督の映画『夢』のロケ地にもなり、当時造られた水車小屋[すいしゃごや]は、現在もこの風景に溶け込んでいる。場内には散策路があり、売店や食事処が要所に設けられている。人気の本わさびソフトクリーム300円。ワサビの茎入りのワサビコロッケ200円。その場で申し込んで参加できるワサビ漬体験は専用箱2個分1000円、所要20分。

八方尾根自然研究路[八方尾根](長野県北安曇郡白馬村北城八方)
第1ケルンから八方池まで往復約2時間30分のコース。山野草や白馬連峰の展望が広がるハイキングが楽しめる。第1ケルンから尾根・湿原の各コースに分かれ、どちらも40分ほどで第2ケルンに着く。ここから少し急になった尾根を登ると、約40分で第3ケルンのある八方池へ。残雪や高山植物に囲まれた高山湖では、白馬三山が間近に眺められる。花が美しい7月中旬〜8月下旬、紅葉の10月上旬のハイキングがおすすめ。山麓から第1ケルンまでは、ゴンドラ・リフトを2本乗り継ぐ八方アルペンラインで気軽に登ることができる。

針ノ木雪渓自然歩道[立山黒部アルペンルート](長野県大町市平)
針ノ木雪渓は日本三大雪渓の一つ。立山黒部アルペンルート扇沢から入山する。針ノ木岳への登山道で、戦国時代に佐々成政が冬の針ノ木峠を越えたことでも有名だ。扇沢から樹林帯を歩き、約1時間20分で大沢小屋(7月上旬〜9月下旬営業)に着く。小屋の前には、大町に日本初の山案内人組合を設立した百瀬慎太郎のレリーフがある。大沢小屋から雪渓尻までは徒歩約40分。ここでは、毎年6月第1日曜に針ノ木岳慎太郎祭が催される。

夢農場(長野県北安曇郡池田町陸郷7454-6)
池田町東側の山間にある、「ハーブの町」の原点となったハーブガーデン。ラベンダーが開花する6月中旬〜7月下旬は、山肌4万平方mが一面紫色に染まる。花の摘み取りは紙コップ1杯500円。園内を流れる沢は親水公園に整備され、ワイルドフラワーが次々と咲く。春には小鳥がつくった桜の郷として、陸郷夢の郷一帯が桜に覆われる。ショップではオリジナルハーブ製品を販売。

白馬・安曇野の観光スポット5 白馬ジャンプ競技場など

仁科神明宮(長野県大町市社宮本1159)
豪族仁科氏が、伊勢内宮を勧請して祭った御厨[みくりや]神宮で、創建は1100年ごろ。神明造[しんめいづく]りの本殿は20年ごとに遷宮[せんぐう](新築)されてきたが、江戸時代に松本藩の祈願所になり、1636年(寛永13)の遷宮以降は部分補修となったため、神明造りでは日本最古の建築物で国宝に指定されている。また、1376年(永和2)からの棟札27枚、銅製御正体掛仏16面は国の重要文化財。宝物館入館(料金:300円)、時間:9〜16時、休館日:なし)では古文書や鏡など展示している。

若一王子神社(長野県大町市大町2097)
平安時代に創建されたと伝えられ、後に紀州那智権現の若一王子を勧請して豪族仁科氏が鎮守とした神社。境内にある江戸中期建築の三重の塔と観音堂が神仏習合の姿を今に伝える。国重要文化財指定の本殿は、1556年(弘治2)の造営で江戸時代に改修、江戸期の作風も取り込まれた建築だ。7月第4月曜の例祭奉祝祭では稚児行列・神輿・舞台が町を練り歩き、少年の射手による流鏑馬神事が古式ゆかしく奉納される。

白馬五竜アルプス山野草園(長野県北安曇郡白馬村神城)
出発駅・とおみ駅からテレキャビンで約8分の空中散歩。標高1515mの場所に3haの150種類50万株の山野草公園があり、コマクサを見ることができる。又、標高1676mの地蔵の頭(地蔵のケルン)では360度の大パノラマが広がり五竜岳、白馬三山が見れます。そこから先のアルプス平自然遊歩道もあり、標高2007mの小遠見山まで往復約3時間のトレッキングコースも楽しめる。

白馬三枝美術館(長野県北安曇郡白馬村北城2935)
白馬、安曇野を描いた作品ばかりを集めた美術館。足立源一郎、田村一男、山下大五朗、田中春弥、池田満寿夫、草間彌生、山下清など70名の油絵、水彩画を600点収蔵し、約100点が展示されている。皇太子妃雅子様の祖父・江頭豊氏が、同館のために描いた作品も展示されている。所要50分。

白馬ジャンプ競技場(長野県北安曇郡白馬村北城)
白馬の新しいシンボルになっている、長野オリンピックの会場として使用されたジャンプ台。リフトとエレベーターを使い、スタート地点に通じるタワー内部を見学できる。

白馬村歴史民俗資料館(長野県北安曇郡白馬村北城265)
テニスコートやキャンプ場、釣り堀など、緑の中にレジャー施設が集まる白馬グリーンスポーツの森に立つ。本館では登山の歴史や猟師たちが使った道具、生活に関する資料など約50点を公開。豪雪地帯で生き抜いてきた村民の生活の知恵と村の変遷を知ることができる。近くには1864年(元治元)に建てられた民家が移築復元されている。

八方尾根(長野県北安曇郡白馬村北城八方)
標高2696mの唐松岳の山頂から東方へ向けて延びる尾根。山麓から第1ケルンまでは、ゴンドラ・リフトを乗り継ぐ八方アルペンラインで気軽に登ることができる。第1ケルンから八方池のある第3ケルンまでは、八方尾根自然研究路と呼ばれるハイキングコース。徒歩で片道1時間ほどだ。第3ケルンからは白馬三山や五竜岳、鹿島槍ケ岳などの山並みが目前に迫る。八方池の湖畔には高山植物が咲き乱れ、7〜8月が最盛期。八方池から先は登山装備が必要だが、2時間30分ほどで北アルプス稜線の唐松山荘まで登ることができる。

HAMA フラワーパーク安曇野(長野県安曇野市三郷温5919)
鉢花・植木・山野草・園芸用品を販売する大型フラワーショップ。花苗の品揃えが充実し、珍しい宿根草の売り場もある。園芸講座をはじめ、木の実アートや押し花など各種講座開催。中華料理華正、新鮮野菜を安く販売する八O八[やおはち]、こだわりジェラートのアルピーノジェラーティーなど、さまざまな店舗もある。

姫川源流自然探勝園(長野県北安曇郡白馬村神城)
日本海へ注[そそ]ぐ姫川の源流にあり、湧き出る清水は日本名水百選の一つに選ばれ、4月上旬からフクジュソウ群落が一面を埋めつくし、南側に隣接する親海湿原では5月上旬から初秋まで300種以上の花や植物が見られる。

藤尾覚音寺(長野県大町市八坂藤尾1625)
八坂地区の中心部から少し離れた山林内にある小さな寺。創建は平安時代中ごろ。地方豪族仁科盛家が1179年(治承3)に、木曽義仲に従って京に上がる際に安置したといわれる十一面千手観音像が本尊。脇侍の持国天、多聞天を含む3体は平安後期の彫刻様式に優れ、国の重要文化財。

白馬・安曇野の観光スポット4 栂池自然園など

高瀬渓谷(長野県大町市平)
北アルプスの槍ケ岳に源流を発し、大町市の中心を流れる高瀬川には、大町温泉郷側から大町ダム、七倉ダム、高瀬ダムの3つの発電用ダムがあり、懐に葛温泉などを擁する。大町ダムにせき止められた龍神湖は、エメラルドグリーンの湖水に映える新緑や紅葉の深山が美しい。ダムの脇には高瀬渓谷緑地公園があり、安曇野伝説の母竜に乗った泉小太郎の像が立つ。一般車は葛温泉の先、山荘が1軒ある七倉まで行くことができる。七倉から高瀬ダムへは特定タクシーで。

田淵行男記念館(長野県安曇野市豊科南穂高5078-2)
1945年(昭和20)、鳥取県出身で疎開をきっかけに、安曇野に居を構えた田淵行男。北アルプスと自然豊かな安曇野をフィールドに、高山蝶やアシナガバチの生態研究、山岳などの自然写真撮影に半生を捧げた人物だ。記念館には作品約7万3000点を収蔵。企画展を通して、写真や資料などを展示している。スケール感あふれる山岳写真やチョウの細密スケッチなど、繊細で自然への畏敬が伝わる作品を鑑賞できる。所要30分。

千国街道(塩の道)(長野県北安曇郡小谷村)
新潟県の糸魚川から信州松本に至る、全長約30里(120km)が「塩の道」と呼ばれる旧千国街道。かつては、日本海側からの塩や海産物、信州側からの麻や木地物といった生活物資が、牛や歩荷[ぼっか]の背によって運ばれた。上杉謙信が宿敵・武田信玄に塩を贈ったというエピソードが残るのも、この街道あればこその話だ。

千国諏訪神社(長野県北安曇郡小谷村千国)
千国街道沿いに立ち、静けさに包まれた神社。天長5年(828)の創建と伝えられる古社で、毎年9月中旬の例祭、「ささらすり」で知られている。派手な肌じゅばんにひょっとこ面でおどけながら踊るユニークな祭りだ。

千国の庄史料館(長野県北安曇郡小谷村千国乙3125-1)
1869年(明治2)まで松本藩の番所のあったところに立つ、塩の道の史料館。番所を復元。隣接して昔の民家があり、小谷村の紹介ビデオも放映している。

長谷寺(長野県北安曇郡白馬村神城)
千国街道が通る飯森集落に立つ曹洞宗の古刹。創建は1526年(大永6)と伝えられ、樹齢500年を越える杉並木に囲まれている。1820年(文政3)建立の重厚な山門はじめ、本堂、庫裡[くり]などの禅宗様式の伽羅が整然と並ぶ。

栂池自然園(長野県北安曇郡小谷村栂池高原)
白馬乗鞍岳の中腹、栂池高原スキー場の上の標高1880m地点に広がる高層湿原。園内は高山植物の宝庫で水芭蕉に始まり、ミヤマキンポウゲ、ワタスゲ、ニッコウキスゲなどがつぎつぎと咲き乱れ、秋のナナカマドの紅葉まで、さまざまな表情を見せてくれる。遊歩道があり、約3時間半のハイキングが楽しめる。また、入園のために利用するゴンドラリフトやロープウェイからの眺望も魅力。北アルプスから八ケ岳までの大スケールのパノラマが得られる。

とんぼ玉美術博物館(長野県北安曇郡松川村松川村4335-1)
レジャー&地場産みやげ店ゾーン、ハロー安曇野の一角にある博物館。とんぼ玉とは複雑な模様が造りこまれたガラス玉。地中海沿岸などで発見された紀元前の古代とんぼ玉、江戸時代のとんぼ玉など約6000点と、日本のガラス器やびいどろなどを常設展示。工房ではとんぼ玉創作体験(火曜休み、冬期は要予約)ができる。ミニ体験1200円から1時間20分3700円まで3コース。

中綱湖[仁科三湖](長野県大町市平)
周囲約2kmと、仁科三湖の中で一番小さい。「釣りの中綱湖」といわれ、フナやウグイなどの釣り場として知られている。冬期は仁科三湖のなかで唯一氷結し、ワカサギの穴釣りが楽しめる。西岸には塩の道(千国街道)が通り、石仏群も点在する。春は濃いピンクのオオヤマザクラが湖面に映り、人気のビューポイントとなる。

仁科三湖(長野県大町市平)
北アルプスの麓、国道148号沿いに南から木崎湖、中綱湖、青木湖と農具川[のうぐがわ]で繋がっている3つの湖の総称。いずれも、東日本と西日本を地質構造上で分けている、フォッサマグナの断層に沿ってできた断層湖だ。800m前後の標高にあり、周囲は自然がよく保たれ、特に青木湖は透明度が高いことで知られている。サイクリング、キャンプ、水上スポーツ、釣りなどが楽しめる。

白馬・安曇野の観光スポット3 木崎湖など

小谷村郷土館(長野県北安曇郡小谷村千国乙6747)
明治初期建築の入母屋造の民家を利用した郷土館。土器などの考古資料、古い着物を裂いて織るボロ織り(さき織り)などの民俗資料を紹介している。ボロ織りは実演も見られる。また村内で発見された恐竜足跡化石は長野県天然記念物。所要30分。

観音原(長野県北安曇郡白馬村北城岩岳)
岩岳の麓を通る千国街道沿いにある石仏群。西国三十三番、坂東[ばんどう]三十三番、秩父三十四番を合わせた100体と弘法大師像や馬頭観音を含め、全部で187体の石仏が芝生広場を取り囲むように並ぶ。製作年などは定かでないが高遠石工の作と伝えられ、旅人の道中安全などを願ったもの。

木崎湖(長野県大町市平)
「レジャーの木崎湖」といわれ、三湖のなかでは一番賑やか。水上スキーやカヌーといった水上スポーツはもちろん、湖畔ではキャンプやサイクリングが楽しめる。毎年8月1日から9日間、信濃木崎夏期大学(電話:0261-22-0440、問合先:北安曇教育会)も湖畔で開設。著名な講師を迎えて講義が行われる。湖面標高が764mで、湖面を渡る風は夏でもさわやか。南岸には中世に約400年続いた仁科氏の城跡のほか、木崎湖温泉の宿が並ぶ。

吉祥山東光寺(長野県安曇野市穂高2721)
曹洞宗の寺院。山門前に朱塗りの安曇野仁王様の大下駄があり「仁王様の下駄を履けば願い事が叶う」と伝えられている。本堂下で御戒壇めぐりができる。本陣等々力家の向かいにある。

犀川白鳥湖(長野県安曇野市豊科田沢)
犀川の白鳥湖には毎年、越冬のためコハクチョウが飛来。10月下旬に第一陣が飛来し3月下旬頃北国へ帰っていく。

西国三十三番観音(長野県大町市平)
青木湖北西岸の千国街道沿いに点在する観音石仏。江戸末期に佐野坂[さのざか]の庄屋が高遠の石工に彫らせたもので、雪深い佐野坂越えの道しるべとして祭られた。現在、佐野坂には車道が通っているが、青木湖のエビスマ原まで樹木の根元に点々と観音像が佇んでいる。

酒の博物館(長野県大町市平大町温泉郷2811)
白壁・瓦屋根の落ち着いた建物内には、長野県内87の酒造所の全銘柄をはじめ、全国の清酒1500本を陳列。酒造りの歴史・文化や工程を、パネルやビデオで分かりやすく解説している。酒樽や酒槽など、酒造りの道具500点の展示も興味深い。5種類の地酒を試飲できる地酒コーナー、売店あり。所要30分。

塩の道博物館・流鏑馬会館(長野県大町市八日町2572)
江戸時代の塩問屋で塩交易に尽力した、平林甚左衛門の明治時代の商家母屋と江戸時代の塩蔵に塩の道や塩に関する資料、民具などを展示。武田信玄への上杉謙信の「義塩[ぎえん]」の故事も紹介している。松本から大町、千国、糸魚川へと続く、約120kmの塩の道・千国街道を往来した歩荷[ぼっか]や牛方、物資の様子がうかがえる。併設の流鏑馬会館では、若一王子神社の流鏑馬[やぶさめ]神事に関する資料を一堂に展示している。

四季演劇資料館(長野県大町市平1955-205)
『キャッツ』『オペラ座の怪人』『ライオンキング』『李香蘭』『夢から醒めた夢』などのミュージカルや、『鹿鳴館』『オンディーヌ』『エクウス』等のストレートプレイで知られる劇団四季の資料館。1953年(昭和28)創立から半世紀にわたる劇団四季の歩みを新劇の歴史にも触れながら紹介している。実際に舞台で使われた衣装や小道具なども展示。現代演劇専門の資料館は珍しく、全国から多くのファンが訪れる。プロモーションビデオの視聴可。所要30分。

体験そば処 八坂(長野県大町市八坂1135)
八坂情報コミュニティーセンターに隣接し、地元の風土を紹介する展示館と田舎体験ができる体験館などがある。体験館では灰焼きおやきやそば打ちなどが体験でき、家族連れの観光客などに人気がある。体験コースは所要約2時間で、体験料と材料費は人数によって異なるので、事前に確認した上で予約する。打ちたての蕎麦が味わえる蕎麦処「八坂」がオープン。

白馬・安曇野の観光スポット2 絵本美術館&コテージ 森のおうちなど

飯沼飛行士記念館(長野県安曇野市豊科南穂高3888)
昭和初期、報道の最前線は航空機による配信だった。朝日新聞社航空部員の飯沼正明は1937年(昭和12)、純国産の朝日新聞社機「神風」号で東京〜ロンドン間1万5357kmの連続飛行に挑戦し、94時間17分56秒の世界記録で飛行を達成。日本の航空技術の名を高め、同時に国際親善の役割りを果たした。生家を改築した記念館には偉業を伝える遺品や資料が多数展示されている。所要30分。

井口喜源治記念館(長野県安曇野市穂高4312)
1870年(明治3)に穂高町(現・安曇野市)に生まれ、人間教育に尽力した井口喜源治に関する写真や資料を展示する記念館。小学校教師を経て、キリスト教精神に基づいた私塾「研成義塾」を創立した喜源治は内村鑑三を師に自由と独立、個性を伸ばす人格教育に力を注いだ。芸術家の荻原碌山も彼の教えを受けた。所要20分。

池田町立美術館(長野県北安曇郡池田町会染7782)
信濃富士とも呼ばれる、有明山と北アルプスの裾野に広がる安曇野の田園風景を一望できる高台、あづみ野池田クラフトパーク内にある美術館。館内には、安曇野を描いた山下大五郎や奥田郁太郎などの油絵と長野県出身の篠田義一の陶芸作品が常設展示されている。田園を描いた作品などを通して、安曇野の暮らしと自然が見えてくる。ハーブティーが味わえる喫茶コーナーもある。所要40分。

岩岳(長野県北安曇郡白馬村北城岩岳)
八方尾根と栂池高原のほぼ中間にある独立峰、岩蕈山[いわたけやま]。山麓の西山から信濃路自然歩道岩岳ルート(所要2時間30分)を歩いて標高1289mの山頂へ登ることができる。自然歩道はよく整備されているが、軽い登山装備が必要。山頂は夏の期間はゆり園もオープンし、7月18日〜8月31日までゴンドラリフトが運行される。白馬三山や唐松岳などの眺望は抜群。ここでは一周約1時間30分の岩岳遊歩道のハイキングがおすすめ。また、山麓には岩岳ゆり園や、白馬岩岳サマーゲレンデもある。

臼井吉見文学館(長野県安曇野市堀金烏川2701)
堀金村(現・安曇野市)出身で全5巻におよぶ小説『安曇野』の作者として、また筑摩書房の創業当時の編集顧問として活躍した臼井吉見(1905〜1987)を紹介する記念館。木下尚江[きのしたなおえ]、荻原碌山、井口喜源治らが実名で登場する『安曇野』の生原稿5600枚、『獅子座』の生原稿、書簡や色紙、愛用の机、椅子などが展示され、彼の生涯を偲ぶことができる。所要30分。

絵本美術館&コテージ 森のおうち(長野県安曇野市穂高有明2215-9)
宮沢賢治の世界を指針に「生きとし生けるものの命の大切さ、平等さ」をモットーに、大人と子どもが共有できる児童文学の世界を紹介。絵本作家の原画展を年4〜5回開催する。また小学校でのお話会に力を注ぐなど、地域に根ざした活動を展開。併設のコテージには洋室(4名用1万5750円)、和室(6名用1室2万1000円)、ショップやティールームもある。所要30分。

大熊美術館(長野県安曇野市穂高有明7403-10)
デンマーク王室御用達のロイヤルコペンハーゲン窯によるイヤープレート、19世紀に世界初誕生したビング&グレンダール窯によるクリスマスプレート、18世紀に刊行された銅版植物図鑑『フローラ・ダニカ』を元絵にしたアンティーク皿など、約500点を越えて展示。東山魁夷[ひがしやまかいい]のリトグラフ『北欧紀行』も見もの。併設のティールーム、安曇野文庫ではロイヤルコペンハーゲンの器で紅茶やケーキが味わえる。所要30分。

大庄屋山口家(長野県安曇野市堀金烏川70)
江戸時代初期の庄屋で松本藩主も逗留した屋敷。重厚な土塀に300年の歴史を刻む本棟造りで、書院と庭園など家屋の一部が見学できる。庭池は「心」の文字を表わし、1681〜1688年(天和〜貞享年間)の作庭。日本画家、山口蒼輪[やまぐちそうりん]の生家でもある。

大町エネルギー博物館(長野県大町市平2112-38)
大町ダムの手前にある体験型の科学博物館。エネルギー全般や発電について遊びながら楽しく学べる。所要30分。土・日曜を中心に、科学を学ぶ体験工作教室を開催(料金:材料費100円〜、予約不要)。

大町山岳博物館(長野県大町市大町8056-1)
北アルプス山岳文化、歴史、自然を紹介する山岳専門の博物館。大町市の東、鷹狩[たかがり]山の中腹に位置し、3階の展望室からは、大町市と北アルプスの展望が楽しめる。1階には登山の歴史、海外遠征登山で実際に使われた用具、井上靖の小説『氷壁』[ひょうへき]にも描かれた切れたナイロンザイルの実物などを展示。2階にはライチョウやニホンカモシカなど高山の動植物の生態を解説している。所要1時間。屋外には付属動植物園を併設。

白馬・安曇野の観光スポット1 安曇野ちひろ美術館など

青木湖(長野県大町市平)
ハート型の湖岸線が美しい湖。周囲6.7km、湖面標高822m。仁科三湖のなかで最も大きく、水深58mで透明度も高い。湖面には白馬三山を映し、その神秘的な佇まいから「思索の湖」とも。夏はボードセイリングやカヌー、キャンプを楽しむ観光客が訪れ、冬はスキーの基地となる。また、西岸の堂崎観音や北西岸の西国三十三番観音などの塩の道の史跡をたどるハイキングも楽しい。

安曇野絵本館(長野県安曇野市穂高有明2186-117)
緑濃い自然林の中にあり、海外の絵本作家の原画展を中心に年4回の企画展を実施し、海外の絵本の販売も行う大人のための絵本館。絵本にふれることで、子供時代を再認識できるような心安らぐ空間を大切にしている。喫茶コーナーで絵本を読みながらくつろぐこともできる。所要30分。

安曇野山岳美術館(長野県安曇野市穂高有明3613-26)
「北アルプスの山麓で山岳絵画のみを展示する」ことを創立の精神に1983年(昭和58)に開館。山岳絵画とは、山麓や平地から描く風景画とは一線を画し、山の頂上やその近くにキャンバスを立てて描く。深雪を踏み分け、ザイルに身を託して描いた作品の数々は見る者を圧倒する。現場写生に徹した近代山岳絵画の先駆者、足立源一郎ら、日本を代表する五人の山岳画家たちによる油彩画やデッサンの秀作を展示。所要30分。

安曇野市豊科近代美術館(長野県安曇野市豊科5609-3)
日本近代彫刻の巨匠、高田博厚のほぼ全作品約190点を収蔵。そのうち約130点を常設展示していて、彫刻家の生涯を作品を通して興味深く鑑賞できる。高村光太郎やロマン・ロランなど、交流のあった著名人の肖像も数多い。また、東京美術学校に学び、諏訪で教鞭を執り、生徒から長く慕われた宮芳平の生涯の絵画作品を収蔵し、アトリエと書斎を再現。宮は、森鴎外の短編小説『天寵[てんちょう]』に登場する「M君」でもある。隣接する庭園には500種800本のバラが咲く。見頃は5月下旬頃。所要1時間。

安曇野ジャンセン美術館(長野県安曇野市穂高有明4018-6)
1920年(大正9)にアルメニアに生まれ、フランスで活躍する画家ジャン・ジャンセンの油絵やデッサン約700点を収蔵する美術館。ベニスやバレリーナ、マスカラード(仮面舞踏会)などを主題に、人間の本質を彼独自の生命観、美意識で鋭く描き出す。ほかにカシニョールの作品も展示されている。営業時間と休みは変更の場合があるので事前に確認を。所要40分。

安曇野ちひろ美術館(長野県北安曇郡松川村西原3358-24)
東京都練馬区にある、ちひろ美術館の姉妹館。1997年(平成9)、いわさきちひろの両親が戦後に住んだ松川村に開館。子どもを生涯のテーマとして描き続けたちひろの作品や資料とあわせて、世界の絵本画家の作品や絵本の歴史が5つの展示室で紹介されている。春〜秋、季節に合わせて4回の展示替えを実施。木のぬくもりが感じられ、ゆったりとした館内には、絵本が読める図書室や田園風景を見ながら飲み物や軽食が楽しめるカフェもある。周囲は3万5000平方mにおよぶ安曇野ちひろ公園で、多数のオブジェが点在。所要1時間30分。

安曇野市天蚕センター(長野県安曇野市穂高有明3618-24)
穂高は「天蚕」の産地。天蚕は日本原産の野生の蚕で、淡い緑色の繭からとった糸は「繊維のダイヤ」といわれ珍重されている。江戸〜明治にかけて穂高地区の天蚕飼育は全盛期を迎えたが、戦時下に廃れ、1973年(昭和48)から復興された。天蚕糸を使った小物も販売している。所要20分。

安曇野市豊科郷土博物館(長野県安曇野市豊科4289-8)
安曇野の自然や歴史、民俗、文化など郷土資料を蒐集・収蔵。地域に根ざした資料館。稲作や畑作、養蚕関連の農具、農家の衣食住の道具、民間信仰資料を中心に展示。高度成長期以前の安曇野の暮らしを再現している。地域に立つ135体の道祖神の関連資料も常設展示している。所要30分。

有明美術館(長野県安曇野市穂高有明7402-5)
ドイツ、プロレタリア美術の先駆者で力強い感情表現で知られる女性作家ケーテ・コルビッツのリトグラフ、丸木位里[まるきいり]・俊[とし]夫妻の『水俣の図』、古陶磁器をはじめ、彫刻、絵画、版画などを展示。アトリエ風の小さな館だが存在感の強い美術館。所要30分。

アルプス搗精工場(長野県大町市平1040-250)
長野県酒造協同組合が運営する日本では最大規模の精米工場で、かまぼこ型の巨大な銀色の建物が目を引く。近代設備と最先端のコンピューター管理により、酒造会社ごとに日本酒醸造用の酒造米を精米している。巨大プラントをガラス越しに見学したり、信州の地酒の試飲・購入もできる。所要30分。

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