<秘境駅>JRヒット「へんぴさ」売り 探訪ツアーや農作業

人里離れた山奥などにあり、鉄道以外で到達するのが難しい「秘境駅」が人気を集めている。紹介した愛好家のホームページなどが火付け役となり、JR東海が今年5月の大型連休に企画した探訪ツアーはたちまち完売した。JR四国の秘境駅では農作業もあわせたツアーを企画、町おこしにつなげようとしている。関係者は「何もないことが癒やしになっているようだ。ローカル線や地域の活性化にも一役買っている」と指摘する。

秘境駅は古い木造駅舎に趣があったり、絶壁に張り付くように建っていたりする。普段はひっそりとしたホームが今年、多くの人でにぎわっている。天竜川をのぞみながら険しい渓谷を走るJR飯田線の六つの秘境駅を巡るツアーの参加者だ。

飯田線の担当社員らが「ローカル線をもり立てたい」と企画。当初は5月の大型連休のみの限定企画だったが、申し込みが相次ぎ、定員175人はすぐいっぱいに。6、7月に追加のツアーを組み、8月からは休日限定の臨時急行列車「飯田線秘境駅号」の運行を始めた。中高年の夫婦や子ども連れの家族が参加し、停車時間に周辺を散策するなどして楽しむという。

企画担当者は「鉄道ファンばかりかと思っていたが、意外に幅広い層から支持された。在来線の輸送状況が厳しい中、へんぴな点を強調する逆転の発想で観光の素材にできた」と話す。


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